ねらい目の中古車って?選び方とおすすめの中古車・中古車選びの注意点

クルマを購入する際、予算の関係で新車を避けて中古車を購入するというのはよくある話です。しかし、新車と比べて不安な点もあり、どのような観点から中古車を選べばよいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。そこで、そういう方のために、本記事では中古車の選び方をポイントごとに説明し、さらに購入の際の注意点やおすすめの車種などについて紹介していきます。

1.おすすめの「中古車の選び方」

1.おすすめの「中古車の選び方」

中古車を選ぶ際に何よりも大切なのは「クルマを買う目的」を明確にしておくことです。目的が曖昧なまま選んでしまうと、使い勝手が悪くて後悔することになりかねません。そこで、まずクルマを購入したあとにどのような使い方をするのかを具体的にイメージしていきます。たとえば、家族が少なくて少人数しか乗らないという場合や駐車場が小さくて大きな車を停められないといったケースでは、コンパクトで小回りの利くクルマが使いやすいという話になります。

また、家族が5人以上いて一緒に乗る機会が多いのならファミリー向けの大きなミニバンタイプのクルマを、アウトドアやスポーツが趣味であれば大きな用具を積めるワゴンタイプやSUVタイプのクルマを選ぶのが賢明です。以上のように、購入する目的や普段使うシーンから、どのようなタイプのクルマがベストなのかをあらかじめ考えておきましょう。

2.予算内で中古車をお得に購入するコツ

2.予算内で中古車をお得に購入するコツ

中古車を購入する人の多くは、費用をなるべく抑えたいと考えているはずです。ところが、実際に探してみると、予算内ではなかなか希望する車が見つからないというケースが多いのではないでしょうか。そこで、この段落では予算の範囲内で、できるだけお得に中古車を選ぶコツについて解説していきます。

2-1.人気の車種やカラー・装備を避ける

安さにこだわるのであれば、たとえ中古車でも「人気のクルマ」は避けたほうが無難でしょう。なぜなら、人気の高い車種やカラーのクルマは中古市場においても価格が高いからです。逆にいえば、不人気の車種やカラーを選べばお得な価格で購入できる可能性が高いということになります。ちなみに、一般的な人気の定番カラーはパールホワイトとブラックです。また最近の軽自動車やコンパクトカーではツートン色も人気です。逆にイエローやグリーンなど、比較的奇抜な色は不人気な傾向にあります。あえてこうした色を選ぶことで、比較的安く買える場合もあります。

不人気だといっても色で車の性能の差が出るわけではありませんし、不人気車種のなかにも性能的に申し分ないものはたくさんあります。探してみれば、実用性が高くて自分好みのクルマをみつけることもできるでしょう。

2-2.走行距離が長い・古いものも候補にする

中古車を選ぶ際の重要なポイントとしてよく挙げられるのが走行距離です。これまではずっと「10万km」を越えてないものを選ぶのが無難だとされてきました。それを超過したクルマは故障しやすいというのです。実際、中古車は走行距離10万kmを境として価格が大きく変わる傾向にあります。しかし、最近のクルマは性能が上がっており、一昔前のものと比べると故障しづらくなっています。しっかりとメンテナンスをしている中古車であれば、走行距離に関わらず調子良く走るクルマも少なくないのです。

それにも関わらず、中古車の価格は相変わらず走行距離10万kmがひとつの基準となっており、それを越えると価格が大きく落ちるのが一般的です。したがって、走行距離10万km以上で状態の良いクルマは狙い目といえるかもしれません。同様に、初度登録から5年を超えたものも価格が下がる傾向があるので、それもお得な中古車を探す際のポイントとなります。

2-3.モデルチェンジ前のものを選ぶ

一般的に、中古車は年式が新しいものよりも古いもののほうが安くなります。また、フルモデルチェンジを長年行っていないクルマは、古い年式のものでも外見的には古さを感じさせないものです。したがって、価格は抑えたいけれど、見た目が古臭いのはちょっとためらってしまうという人はフルモデルチェンジしたあとのクルマで、古い年式の車を探すというのも一つの手です。また、見た目は気にしないので、とにかく安いほうがよいというのであれば、フルモデルチェンジ以前のモデルを探してみましょう。そうしたクルマはたとえ在庫が余っていても新車としては販売されないので、登録済未使用車として中古ショップなどに流れてくる場合があります。それらは実質使用していない車両なのに中古価格で販売されており、かなりお得です。

2-4.装備充実の車両を選ぶ

なるべく出費を抑えようとして、装備の少ないクルマを選ぶ人がいますが、それは考えものです。なぜなら、クルマの購入費自体は安くなっても、あとで装備を買い揃えると逆に割高になってしまう場合があるからです。ずっと装備をつけないままでいるというのであれば別ですが、そうでないのなら、最初から自分が必要な装備、たとえばナビやETC、バックカメラなどといった装備が充実している中古車を選んだほうが結果的には割安になるケースが多いです。それを考えると、狙い目なのは既にナビやETCが装備されている「レンタカーアップ車両」をおすすめします。

しかも、最近のレンタカー車両であれば、自動(被害軽減)ブレーキなどの安全システムが標準装備されている車両が多いのもうれしいポイントです。ちなみに、レンタカーアップ車両は、レンタカーとして使用されている期間は車検サイクルが短いという特長があります。そのうえ、定期的な法定点検も6カ月毎に義務付けられており、整備や点検などしっかりメンテナンスが実施されているため、状態に関しても安心できるというわけです。

3.タイプ別!おすすめ中古車

3.タイプ別!おすすめ中古車

中古車と一言でいってもその種類はさまざまです。クルマの知識があまりない人の場合、どれを選んでよいのかわからずに途方に暮れる可能性もあります。そこで、中古車選びの参考になるように、どういったものがおすすめなのかをタイプ別に紹介していきます。

3-1.ミニバンのおすすめ

荷物がたっぷりと運べて大人数が乗ってもスペースに余裕があるミニバンはファミリーカーとして高い人気を誇っています。このタイプの中古車でおすすめなのが、「日産 セレナ」です。2016年に大幅なモデルチェンジが行われ、女性にも好まれるフォルムになりました。低年式であれば100万円以内での購入も十分可能です。また、「トヨタ ヴォクシー」もミニバンとして高い人気を誇っています。乗り降りがスムーズにできる低床で収納力が魅力です。さらに、「トヨタ アルファード」は高級感のある内装や、ゆとり溢れる室内が魅力のミニバンです。3列目のシートを畳めば収納スペースが広がるのでアウトドア派のファミリーにもおすすめです。

3-2.軽自動車のおすすめ

軽自動車は日本で広く普及し、さまざまなラインナップが揃っています。そのなかでも中古車として特におすすめなのが「ホンダ N-BOX」です。軽自動車と思えない広い室内空間とスタイリッシュな見た目で圧倒的な人気を誇り、中古価格も高めです。その反面、販売台数が多いために中古市場での在庫数も多く、お気に入りの1台を見つけやすいという魅力があります。また「スズキ ハスラー」は、燃費性能に優れ、アウトドア向けのアクティブな印象のボディが人気の車種です。新車価格は150万前後ですが、中古車であれば100万円以内での購入も可能です。さらに、「ダイハツ ミライース」は低燃費・低価格・省資源を追及しており、経済性を重視する人には魅力的な車種です。

3-3.SUVのおすすめ

走行性能が高くてたっぷりと荷物が積めるSUVは今やミニバンと並んで幅広い人気を獲得しています。それだけに種類も豊富ですが、主にレジャーで使う場合は「日産 エクストレイル」がおすすめです。5人乗り・7人乗りがあるので、家族構成によって大きさを選べ、汚れに強い防水シートが標準装備のためアウトドア派にはぴったりの車種です。「トヨタ ハリアー」は高級感を大事にした都会的なデザインが魅力で、ラグジュアリーな車が好みの人におすすめです。さらに、細い路地の多い住宅街に住んでいる人におすすめなのが、「ホンダ ヴェゼル」です。小回りがきき、運転しやすいという特長があります。特に、狭い道で対向車とすれ違う場面などでは、その性能を遺憾なく発揮するはずです。

3-4.ハイブリッドカーのおすすめ

ガソリンと電気といった具合に、動力源が複数あるハイブリッドカーは低燃費かつ快適な運転ができる車として人気があります。そのなかでも中古車で特におすすめなのが、「ホンダ シャトルハイブリット」「トヨタ アクア」「トヨタ プリウス」といった車種です。シャトルハイブリットは細身のシルエットですが、ステーションワゴンタイプなので積載量が多いのが魅力です。アクアは高い燃費と手軽な価格帯が魅力なコンパクトカーです。さらに、世界初の量産ハイブリッド専用車であるプリウスは高い燃費性能と優れた静寂性を誇っており、多くのユーザーニーズ応えることができる完成度の高いクルマです。

4.中古車を選ぶ時の注意点

古くて走行距離の長い中古車ほど安くなる傾向があるのは確かです。しかし、いくら昔と比べて故障しにくくなったといっても、あまりにも年式の古いクルマや過走行のクルマに手を出すのは考えものです。古くて走行距離が長いものほど故障や安全性のリスクが高まるという点は忘れないようにしましょう。そうしたクルマの場合は、故障防止や安全のために定期点検記録簿や修復歴の有無の確認は必須です。特に、相場より大幅に安い中古車の場合は、修復歴車など何か問題のあるクルマである可能性が高いので注意が必要となります。また、購入後も安心してクルマに乗るために保証の付帯や保証期間などの確認も合わせてしておきましょう。

支払い方法の視野を広げて自分にぴったりの中古車をお得に購入しよう

中古車をお得な価格で購入するには、人気の車種やカラーにこだわらないことが大切です。そのうえで、使い勝手が良くて自分にとってのお気に入りのクルマを探していきましょう。また、なるべく乗り出し時の費用をリーズナブルにして移動手段を手に入れたいというのであれば、カーリースという手があります。支払い方法を分割(月々定額)にすることで、初期費用が抑えられるため、現行モデルの新車やワンランク上のクルマに乗るなど対象が広がる可能性もあります。月々のリース料もお手頃価格な商品も多いので一度検討してみてはいかがでしょうか。

<記事掲載日>2020年8月14日

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