【中古車査定】高く売るためのコツ！チェックポイントや業者の選び方を紹介

1.売却前に知っておきたい知識

初めに、実際に愛車を売却する前に知っておくべき「下取り」と「買取り」の違いを理解しておきましょう。どちらも売却という点では同じなのですが、両者は似ているようで異なります。まず、下取りとは、新しくクルマを購入する時に、入替で愛車を買い取ってもらうことです。クルマの購入と売却がセットになるため、クルマに乗ることができない期間が生じることなく、購入と売却のタイミングを調整する必要がありません。また、書類の準備など面倒な手続きを一度に済ませることができるのが特長です。一方、買取りは新しいクルマの購入の有無を問わず、買取り専門店や中古車販売店に愛車を買い取ってもらうことです。下取りと比べて手間はかかりますが、複数の買取り業者の中から一番高く査定額を提示した業者を選ぶことで、下取りよりも高く売れる可能性があります。

愛車の売却を検討される方の中には、愛車のローンが残っている場合もあるでしょう。その場合でも、買取り店が査定額からローンの残債を支払うなどしてくれれば、愛車を売ることが可能です。買取り店によって方法や返済のサービスはさまざまなので、確認するとよいでしょう。

2.高く売るためのコツ

売却前の基本的な知識について理解したところで、ここからは愛車を高く売るためのコツについて紹介します。

2-1．売る前の準備

愛車を売る前には、クルマの相場を確認しておくことが大切です。相場は新車登録された年を示す年式や走行距離、市場での需要、クルマの状態などによって決まります。車種や年式、走行距離などが分かっていれば、インターネット上で売却相場がシミュレーションできるサイトを活用して、相場を把握することができます。また、カーセンサーやGoo-netを活用して、売却しようとしているクルマが中古車販売店では実際にどのくらいの価格で取引されているのか確認しておくと、査定の金額交渉の際に役立つでしょう。一般的に、1年の中で1～3月と9～10月はクルマが高く売れやすい時期と言われています。この時期は多くの企業のボーナスや決算期と重なり、クルマの需要が上がりやすい時期なので、高く売りたい方にとっては狙い目かもしれません。

愛車を少しでも高く売りたいという方は、買取り業者がチェックするポイントや価格の反映要素の中で、自分で対応できるものは少しでも準備しておくことをおすすめします。例えば内外装をキレイに見せる掃除は手軽にできるのでぜひやっておくとよいでしょう。掃除機などを使って細かいほこりなどを取り除いたり、消臭剤などを利用して車内の臭いを消すなどすれば、丁寧に使用していた印象を与えることができます。傷やへこみなども気になるところですが、修理費が高くついてしまっては意味がありませんので、自分で消せる小さな傷を消すくらいにとどめておくのがよいでしょう。

また、純正の装備やオプションは査定で大きなポイントになります。社外アルミホイールを履かせている場合でも、純正ホイールを持っているのであればクルマに積んで、純正品を持っていることをアピールしましょう。ホイールに限らず、カーナビやエアロなど、純正品は査定額に大きく影響します。査定時に必ず申告するようにしましょう。

2-2.交渉方法

査定額の交渉をする際は、これまでの整備の状況などを具体的に伝え、大切に乗ってきたクルマであることを積極的にアピールしましょう。もし、整備記録簿やメンテナンスノートなど、過去の整備記録が証明できる書類があれば、一緒に提出するとよりポイントは高くなるでしょう。新車で購入してから、車内で一度もタバコを吸っていなければ、禁煙車としてアピールできます。積極的に買取り業者に伝えていきましょう。

査定の際は、本気で売る考えがあることを伝えることも大切です。とりあえず査定に出してみたというような態度では、買取り店も真剣に取り合ってはくれません。交渉の上では、相手の本気を引き出せるかどうかも重要なポイントになります。真剣に売却を検討している態度で臨みましょう。先ほど述べたように、事前に買取りの相場を把握しておけば、交渉でも査定額を引き上げるのに役立ちますし、真剣さを伝えることもできるでしょう。

クルマを少しでも高く買い取ってもらおうと、自身が把握している修復歴や事故歴を申告しないといった事は絶対にやめましょう。のちのち必ず発覚してトラブルになります。これらの履歴は、中古車を販売するときに正確に表記しなければならない情報です。信頼関係にも影響しますので、正しく申告するようにしてください。

3.売却の流れ・必要書類

一般的なクルマ売却の流れとしては、まずクルマを査定してもらい、売却する買取り業者を決めます。契約書や売却に必要な車両関連の書類を揃えて手続きを行った後、車両の引き渡しを行い、後日入金されます。その後、買取り業者は名義変更を行い、名義変更完了後はその証として顧客に名義の変わった車検証を送ります。これらの流れの中で、クルマを売る方はさまざまな書類や証明書などを用意しなければなりません。

売却するクルマが普通車か軽自動車かによっても用意するものは異なります。普通車の場合は実印、自動車検査証、自動車税の納税証明書、印鑑証明書、自賠責保険証明書が必ず必要です。加えて、自動車検査証の住所から引っ越しをしている場合は住民票が必要となります。一方、軽自動車の場合は実印の代わりに認印でよいため、印鑑証明書は必要ありません。売却価格をさらに上げたいという方は、整備手帳・取扱説明書、保証書、スペアキーなども用意しておくと、査定ではポイントが高くなるでしょう。

また、車両を引き渡した後に買取り業者が車両の名義変更を行いますが、名義変更後の車検証をFAXや郵送などで行ってくれるのか、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。万が一名義変更がされていない場合、車両がないにもかかわらず来年度以降の自動車税の納付書が届いてしまいます。契約の際は、いかにきちんと正確に手続きを進めてくれるか、またその約束をしてくれるか、信頼できる業者を見極めることも大切です。

4.買取ってくれる業者は具体的にどこ？選ぶポイントは？

買取り業者には、主に3種類あります。まずは、一般的なメーカー系ディーラーです。購入車両の代金から下取り車分値引きが可能になるなど、うまく活用できればメリットがあります。2つ目は、中古車の販売と買取りを専門に行う中古車専門販売店です。業者によって得意とするモデルやタイプが異なるので、自分が売りたいクルマを得意としている業者を選ぶとよいでしょう。3つ目が、インターネットオークションやフリマサイトなどを経由して行う個人間売買です。ただし、個人間売買ではトラブルが発生しやすく、そうした場合でも当事者間で解決しなければならないため、注意が必要です。

業者の中には、店舗に査定訪問した際に車を売るまで帰してくれなかったり、査定後に非常にしつこい電話営業をしてきたりするところもあります。押し負けてしまうと安い価格で買い取られてしまうこともあるので、毅然とした態度で対応しましょう。業者を選ぶ際には、事前にネットの口コミなど確認しておくとトラブルを軽減できます。複数の業者に一括査定依頼ができるサイトもありますが、複数の業者からひっきりなしに電話やメールがくる事になるので、利用する際は慎重にしてください。

5.売却時に有利にしたいなら！車購入時に意識したいこと

クルマを売却するときに少しでも高く売りたいのであれば、クルマを購入する際に、将来いかに高く売れるかを考慮することも大事になってきます。車種や色、グレードやオプションなどは将来売るときの価格に当然影響します。黒や白の定番のカラーは人気が高く、特別仕様車やメーカーオプション装備車などは希少価値があり査定価格が高くなる傾向にあります。モデルチェンジが近いかどうかや、人気があるクルマなのかどうかなど、事前によく調べて将来高く売れそうか考えながらクルマを購入するとよいでしょう。

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