エコカー減税って?中古車は対象になるの?対象になる車種事例も紹介
「エコカー減税の対象として、中古車も該当するのだろうか?」中古車の購入を検討する際に、このような疑問を持たれる方もいるかもしれません。また、エコカー減税という言葉に馴染みがない場合もあるでしょう。ここでは、エコカー減税について説明し、中古車にエコカー減税が使える条件を詳しく解説します。対象になる車種も具体的に紹介します。
1.エコカー減税とは?
減税というと、お得なイメージがありますね。エコカー減税の概要や目的を踏まえ、どのような税金が軽減されるのか解説します。
1-1.エコカー減税の概要・目的
エコカー減税とは、環境にやさしいクルマに対する税制上の優遇装置であり、2009年の4月から始まった制度です。国土交通省のサイトによると、エコカー減税とは「排出ガス性能及び燃費性能に優れた自動車に対して、それらの性能に応じて、自動車重量税を免税・軽減」する制度と説明されています。新車・中古車問わず、クルマを購入すると自動車税・自動車重量税などの税金を負担に感じるでしょう。クルマは高い買い物なので、少しでも出費を抑えたいという人は少なくありません。エコカー減税は、このような消費者心理を利用し、環境にやさしいクルマの普及を目的として制定されました。
1-2.取得税のエコカー減税はなくなった!?
かつてエコカー減税の対象となっていたのは、「自動車重量税」と「自動車取得税」という2種類の税金です。自動車重量税とは、車両の重さで決まる税金で、車検期間分を車検時にまとめて支払います。たとえば、自家用車の場合は最初の車検(初回車検)までの期間が3年なので、まずはクルマ購入時に3年分の税金をまとめて納めます。以降の車検(継続車検)は2年ごとに行われるので、その都度2年分の税金を納めることになります。エコカー減税の対象となるのは、新車購入時と初回車検の2回のみです。
自動車取得税とは、クルマを購入するタイミングで支払う税金のことを指します。2019年9月までは取得税もエコカー減税の対象でしたが、同年10月にクルマに関わる税金制度が大きく変わり、取得税自体が廃止されました。取得税にかわって新たに「環境性能割」という税金が生まれましたが、環境性能割はエコカー減税の対象ではありません。それでも、減免措置が無くなったと心配する必要はないでしょう。なぜなら、環境性能割にも、環境にやさしいクルマを優遇する傾向があるからです。自動車取得税のエコカー減税が「一定の税率からクルマの環境性能(燃費性能)に応じて減免する方式」だったのに比べ、環境性能割は「燃費性能が良いクルマについてそもそもの税率が優遇される方式」を採用しています。このように、自動車取得税の減免措置がなくなっても、エコカーが歓迎される流れは変わりません。
1-3.エコカー減税の対象になるクルマ
エコカー減税は2009年の4月に始まり、当初は3年限定の予定で進められました。しかし、対象車種や減税額を見直しつつ、エコカー減税は延長。2020年9月の時点で、現行のエコカー減税は2017年5月1日から2021年4月30日の期間に新車新規登録した自動車が対象となっています。対象車種は、国土交通省の求める排出ガス性能及び燃費性能をクリアしたクルマとなっています。各メーカーが対象車種を公表しているため、検討している車があれば確認してみるとよいでしょう。電気自動車、燃料電池車、プラグインハイブリッド車、天然ガス自動車、クリーンディーゼル車であれば非課税となります。また、ハイブリッド車およびガソリン車の場合は、性能に応じて減税率が変わります。
2.エコカー減税と似た「グリーン化特例」って?
エコカー減税と間違えやすい制度に「グリーン化特例」というものがあります。クルマの税金に関する制度で、環境にやさしいクルマが優遇される点はエコカー減税と同じです。エコカー減税と異なる点は2つあります。1つめは、対象となる税金。エコカー減税では自動車重量税が対象であったのに対し、グリーン化特例では自動車税(種別割)・軽自動車税(種別割)が対象となり、2020年9月現在では2019年4月1日から2021年3月31日の期間に新車新規登録した自動車が対象となっています。加えて、優遇されるのは購入した次の年度分の自動車税(種別割)、または軽自動車税(種別割)のみというのも特長といえるでしょう。
2つめの違いは、グリーン化特例では古いクルマが重課税されるということです。たとえば登録車では、ガソリン車・LPG車は登録から13年超、ディーゼル車は11年超で15%の重課税となります。さらに軽自動車にいたっては、登録から13年を経過すると、20%もの重課税を支払わねばなりません。重課税は消費者からするとうれしいものではないですが、古く燃費が悪いクルマを使い続けるのを辞めさせ、環境にやさしいクルマに買い替えさせたいという狙いが見て取れます。
3.エコカー減税は中古車も対象?
重量税が減免されるエコカー減税の対象には中古車も含まれます。ただし、対象となるのは比較的新しい中古車に限るという点に注意しましょう。重量税が減免されるのは、購入時と初回継続車検の2回のみであるためです。エコカー減税の恩恵を受けられるのは新車新規登録から3年以内の(まだ初回継続車検を受けていない)クルマという事になります。
なお、新しくできた環境性能割についても中古車は対象となります。新車登録の時期は関係なく、排ガス性能及び燃費性能のみで税率が決まります。
4.エコカー減税の対象となる車種事例
エコカー減税の対象となる代表的な車種を、2つ紹介します。一つめはトヨタ自動車の「アクア」。ハイブリッド車で人気が高いアクアは、燃費の高さに定評があります。低燃費の秘密は、何といってもトヨタの技術を結集したハイブリッドシステムです。ガソリンとモーター2つの動力源を効率的に使いこなし、環境にやさしい走りを実現しています。また、コンパクトさもトヨタハイブリッドシステムの魅力です。高性能ながら小型なので、車内スペースを圧迫しません。深夜など騒音を抑えたいときはEVドライブモードに切り替えることで、モーターのみで走ることが可能です。
二つめは、日産自動車の「ノートe-POWER」です。ノートは通常のガソリンモデルに加え、ガソリンをエネルギー源として発電し、電気の力でモーターを回転させて走るe-POWERモデルがあります。ガソリンエンジンとモーターを利用しているという点はハイブリッド車と同じですが、エンジンの用途が発電のみという点が通常のハイブリッド車とは決定的に異なります。電気で走るノートは優れた燃費性能に加え、ワンペダルで操作可能な力強い動力性能、それでいて走行音が控えめという特長があります。カラーも豊富で、多くの方に好まれるクルマといえるでしょう。
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