車のメンテナンスは自分でどこまでできる?部品の交換時期の目安も解説

愛車を少しでも長く使いたいと思っていても、どのようにメンテナンスをすればいいのか分からず、困っている方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、愛車を長く快適に乗るために具体的にどのようなことをすべきか、またメンテナンスをやらないと車はどうなるのかなど、メンテナンスの必要性について解説します。

1.そもそも車のメンテナンスって何?

1.そもそも車のメンテナンスって何?

車のメンテナンスとは、車を少しでも良好な状態(ベストコンディション)を保つために、部品交換をしたり整備をしたりすることです。メンテナンスと車検は似たような意味を持ちますが、明確な違いがあります。車検とは、一定期間ごとに国土交通省の検査を受ける「自動車検査登録制度」のことで、車を走らせるために欠かせない必須の手続きです。

車検は検査が目的となっているため、整備を目的とするメンテンスとは大きく異なります。愛車を長持ちさせたいなら、定期的なメンテナンスに力を入れましょう。日頃から車のメンテナンスを怠らず、愛車に手をかけてあげることで、車検時にまとまった費用がかかることを避けられます。

またメンテンスは、車の故障や修理を回避できる予防策にもなります。メンテナンスに力を入れた分、故障リスクも軽減します。車が故障したときの修理費用は高額になりやすいので、日頃からメンテナンスをしっかり行い、余計な出費を減らしましょう。

2.【部品別】交換時期の目安は?頻度はどのくらい?

2.【部品別】交換時期の目安は?頻度はどのくらい?

ここでは、メンテンスすべき主な項目と、交換時期の目安について紹介します。

項目 メンテナンス時期目安
エンジンオイル 5,000km、もしくは6カ月
エンジンオイルフィルター(エレメント) 1万km、もしくはオイル交換2回ごとに1回
ブレーキフルード(ブレーキオイル) 車検時(新車は3年、あとは2年ごと)、もしくは2万km
冷却水(LLC) 2~3年
ウィンドウォッシャー液 1カ月に1回、もしくは切れたら補充
タイヤ 4~5年、もしくは溝の深さ1.6mm以下
(5年経過で1.6mm以上の溝が残っている場合でも交換)
バッテリー 2~3年
エアクリーナーエレメント 2~3万km
ワイパー 1年(ワイパーブレードは2年ごと)
エアコンフィルター 1万km、もしくは1年

タイヤ自体のメンテンスは4年に一度となっていますが、タイヤの空気圧は自然低下するため1カ月に1回は確認する必要があります。ガソリンを給油するタイミングなどを利用して、タイヤの空気圧を定期的にチェックしましょう。ただし上記の交換時期は、あくまでも目安です。車に負担がかかる走行をしている場合は、目安以上に頻繁なメンテンスが必要になります。

車に負担がかかる走行とは、走行距離が年間2万km以上あること、また砂利道や未舗装路、雪道などの悪路走行が多いこと、山道や坂道を頻繁に走行しブレーキ回数が多いなどです。そのほか、1回の走行が10km以下の短距離の走行を繰り返していたり、アイドリングや短距離移動が多かったりするケースも当てはまります。

また季節によっても、行うべきメンテンスや回数が異なるので注意が必要です。特に気温の低い冬場はエアコンの使用頻度が多く日照時間も短いため、ヘッドライトの使用時間も長くなります。そのためバッテリーを酷使しており、点検頻度も自ずと増します。気温が高くなる夏もエアコン使用によってバッテリーを酷使するので、春の間にしっかりメンテンスをしておきましょう。

3.車のメンテンスは自分でもできる?お店でお願いした場合のメリット・デメリットは?

3.車のメンテンスは自分でもできる?お店でお願いした場合のメリット・デメリットは?

車のメンテンスは、自分で行うことも可能です。自分でメンテナンスすれば、コストを抑えられます。お店にお任せする部分を事前に把握し、自分でできる部分は定期的にメンテナンスして、愛車の維持費を節約しましょう。ここでいうお店とは、ディーラーや整備工場、ガソリンスタンド、カー用品店などを指します。

例えばディーラーにメンテナンスを依頼するメリットとして、部品交換の場合、純正の部品が確実に使える、整備の質が高くメーカー保証が適用できるといった点が挙げられます。しかしパーツ代や技術代などが高めであるため、全体的に費用がかかる点がデメリットです。すべての作業をお店に依頼するとコストがかかるので、自分でできるところがないか探してみましょう。自分で行えると考えられるのは、以下のメンテンスです。

・洗車
・ウィンドウォッシャー液の補充
・ワイパーゴムの交換
・タイヤの空気充填
・エアコンフィルターの交換
・冷却水の交換

以下のメンテナンスは素人で行うのは難しいので、お店に依頼しましょう。

・エンジンオイルの交換
・オイルフィルターの交換
・バッテリーの交換
・ブレーキオイルの交換
・タイヤのローテーションと交換
・エアクリーナーの交換
・ヘッドライトの交換

メカニカルな部分のメンテナンスは難易度が高いので、コストはかかってもお店にお願いした方が良いでしょう。自分でできることは自分でやり、プロに依頼すべき専門的なメンテナスを適切な時期に依頼することで、愛車を良好に維持できるようになります。

4.車のメンテナンスをしないと、どうなるの?

人間は歳を重ねるにつれて病気やケガをし、特に体を酷使すればするほど体中のあちこちに不具合が出てきます。車も人間と同様に、走行距離に関わらず年月とともに劣化していきます。車を頻繁に使うほど、劣化スピードも早まります。この劣化のスピードを遅くするためには、定期的なメンテンスが必要不可欠です。

例えば車の心臓部であるエンジンを動かすために大切なエンジンオイルを交換せずにいると、オイルが劣化してドロドロ状態になり、潤滑がスムーズにいかなくなります。それに伴い、エンジンの燃焼効果も低下し、焼きつき等でエンジンが破損するケースもあるので要注意です。部品別の交換時期を目安にメンテンスしてあげると、常にきれいなオイルで潤滑するため、エンジンの劣化が抑えられます。このように定期的にメンテナンスすることによって、車の寿命も伸びて長く愛車に乗れるようになるでしょう。

5.車のメンテンス費用ってどのくらいかかる?

総務省統計局「2019年 家計調査 家計収支編」によると、勤労者世帯(2.6人)で自動車維持の年間支出額の平均値は以下の通りです。

項目 支出額
ガソリン代 7万855円
自動車等部品 1万9,676円
自動車等関連用 1万3,908円
自動車整備費 2万2,773円
年極・月極駐車場借料 1万7,074円
自動車保険料(自賠責) 8,303円
自動車保険料(任意) 3万7,612円
合計 19万201円

年間支出額の平均値を月に換算すると、保険料やガソリン代、メンテンス費用を含め、維持費だけでも月1万5,850円(19万201円÷12カ月)かかっています。特に自動車を保有している世帯で支出額が大きいのが、オイル交換やバッテリー、タイヤ交換などの自動車整備費の年額2万2,773円です。このメンテンス費用をもっと安く抑えられれば、車の年間維持費も大幅に削減できます。

ただし上記の金額はあくまでも平均値であるため、使用頻度や年数によってもメンテンス費用は変わってきます。平均値を参考にして、愛車のメンテナンス費用を考えてみましょう。

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車のメンテンスは自分でできることと、できないことがあります。オイル交換やバッテリー交換などの難易度高いものは無理してやろうとせず、お店に任せましょう。コストはかかりますが、お店に頼めば手間がかかりません。メンテンス費用がいくらになるかは、車の使用頻度や使用年数によって変わります。「オリックスU-car」で取り扱っているオリックス認定中古車なら、自社で新車時から管理してきたリースアップ・レンタアップ車両が中心であるため、メンテナンスがしっかり実施されている車両が多いので安心です。しかも充実したアフター保証もついているので、購入後も安心して車に乗っていただけます。中古車をお探しなら「オリックスU-car」へ、お気軽にご相談ください。

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<記事掲載日>2021年1月15日

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